今こそ見直す「ミドルレンジスマホ」の実力とは?

はじめに:ハイエンドだけが正解じゃない

近年のスマホ市場では、フラッグシップモデルの性能向上が著しく、「高性能=高価格」という図式が当たり前のようになっています。しかし、10万円を超えるスマホが当たり前になった今、あえて注目したいのが“ミドルレンジスマホ”です。

数年前までは「安いけど遅い」「カメラが微妙」という印象も強かった中価格帯モデルですが、2025年現在、そのイメージは大きく変わりつつあります。本記事では、現代のミドルレンジスマホがいかに進化しているか、その実力と魅力に迫ります。


ミドルレンジスマホとは?

一般的に、スマホは価格帯によって以下の3つに分類されます。

エントリーモデル(〜3万円台)

ミドルレンジ(約3万〜6万円前後)

ハイエンド(約7万円以上〜)

ミドルレンジは、性能と価格のバランスが取れた“ちょうどいいスマホ”として、多くのユーザー層をターゲットにした製品群です。


現代のミドルレンジスマホがすごい理由

① SoC性能の底上げ

2020年代に入り、QualcommのSnapdragon 7シリーズや、MediaTekのDimensityシリーズが大幅に進化。ミドルレンジに搭載されるチップでも、普段使いや軽いゲームは快適にこなせるレベルになりました。

たとえば、Snapdragon 7+ Gen 2は旧ハイエンド機並のベンチマークを記録しており、「これで十分」と感じるユーザーが増えています。

② カメラ性能の向上

以前は「ミドルレンジ=カメラがしょぼい」という印象が強かったですが、今は違います。SONY製IMXセンサーを搭載したミドル機や、AI処理で夜景にも強いモデルも登場。日常のSNS投稿レベルであれば、まったく問題なし。

例:Pixel 7aやGalaxy A54などは、上位モデル譲りのカメラ性能を備えています。

③ デザイン・質感がハイエンド並

最近のミドルレンジ機は、アルミフレームやガラス背面を採用するなど、見た目も触感も高級感があります。廉価感がなくなり、ケースを付けなくても所有感を満たしてくれるモデルも多数。


実際におすすめのミドルレンジスマホ【2025年版】

ここで、筆者が実際に使った/試した中で「これは推せる」と思ったミドルレンジモデルを紹介します。

● Xiaomi Redmi Note 13 Pro+ 5G

SoC:Dimensity 7200-Ultra

特徴:1.5K AMOLED、120Hz、67W急速充電、防水対応

→ 約5万円でこのスペックは驚異的。性能・カメラ・画面の三拍子そろった1台。

● Google Pixel 7a

SoC:Tensor G2

特徴:PixelシリーズのAIカメラ、長期サポート、スッキリしたUI

→ 実質ハイエンド寄り。SNSや日常用途でベストな選択肢。

● Galaxy A54 5G

SoC:Exynos 1380

特徴:Samsungらしい美しい有機EL、手堅い操作性、防水防塵

→ ブランド信頼性+安定性を重視する人におすすめ。


ミドルレンジ機はどんな人におすすめ?

以下のような人には、ハイエンドではなくミドルレンジ機こそが最適解です。

ゲームをあまりしない人

カメラ性能は“そこそこ”でいい人

スマホを2〜3年サイクルで買い換えたい人

軽くて扱いやすいサイズ感を求める人

コスパを最重要視する人

スマホに10万円以上出すのは、もはや“特定の層”だけかもしれません。ほとんどの人にとっては、5万円前後のミドルレンジで“満足”できるはずです。


ハイエンド信仰を脱却する時代

2025年のスマホ市場では、ハイエンドモデルの価格がどんどん高騰する一方で、ミドルレンジ機が着実に進化を遂げています。もはや「安いから性能もそれなり」という考えは古く、今こそ“ちょうどいいスマホ”にスポットライトを当てるべき時代。

スマホ選びに迷っている人は、ぜひ一度ミドルレンジ機も候補に入れてみてください。あなたにとって「ちょうどよく賢い選択」が、そこにあるかもしれません。